猫と着物と時々ハンドメイド

ハンドメイドと猫と着物が好きな派遣社員。ライター業はじめました。

最初で最後

夫の祖母と初めて会った。
祖母は異国の地に住んでいるから年齢的にも生きている内に会えるのは恐らく最初で最後なのだろうと思う。
祖母はとても柔和な方で、とても苦労された話をしてくれた。
夫の両親は映画のような恋愛を経て結ばれたが兄弟である娘さんもそれ以上の恋愛をされていた。
話を聞いているだけでまるで一本の映画を見たかのような感覚に陥り思わず泣きそうになった。
一途という言葉を体現したような方々でとてもロマンチックなそれは羨ましくなるほどに。
けれど私は一人の人を一途に思えることはなかったので例えそんなことがあっても娘さんのような恋愛にはならなかったと思う。
次は私達夫婦が祖母の元へ遊びに行きたい。

継続は難しい

継続力を付けるためにとはじめたブログだけれど既に続けるのがちょっと辛い。
生活の変化など微々たるもので面白可笑しい話は毎日起こらない。
実益もない読んでいて面白いわけでもない話を延々と書くのは結構苦痛だ。
書きたいものがあったその日だけ書くのが一番楽しい。
今すぐにでも辞めてしまいたいけどそうしてしまったら継続力を身に付けるという私の目的は何の成果もないまま終わってしまう。
まずは毎日続けることが大事だと、短くてもいいから書き続ける。
面白さなど二の次で続ける事に意味がある。
ゆくゆくは文章で稼いでいきたいとほんの少しでも思っているなら自分の好き好きではなく求められるものを書けるようにならなくてはいけない。
その為にも今の段階で辞めてしまっては意味がない。
天才の考える設定と導入部分よりも凡人が考えた完結されたものの方が求められる。
終わりのない話に意味などない。

旅立てる人

年上の友人が立て続けに引っ越す事になった。
国内といえど飛行機の必要な距離ともなれば会うのは容易ではない。
それがとても羨ましい。
見知らぬ土地に行き根ざして行く姿は眩しい。
ここじゃない何処かへ行きたい。
その最上級が海外でいつか日本から出て行きたい。
夫と猫だけ連れて何もかも日本に置いて。
けれどもいちオタクとしては日本の環境はとてもよいものでそれを捨てて海外に行けるか?と思うと行ける気がまるでしない………
それでもいつかはと願う夢である。

細い繋がり

ツイッターで知り合った友人達がいる。
本名も知らない彼女達との付き合いは結婚する前からでもう数年来の関係だ。
全員が遠方に住んでおり実際に会ったのも数回程度でその内の一人に至っては未だに顔を合わせたことはない。
けれど確かに私達は気心の知れた友人である。
わざわざお土産を郵送してくれるほどに。


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お土産のチョイスに各自の個性が発揮されていて私にとっては見ているだけでにやけてしまう代物達だ。
今は頻繁に呟かないしスカイプチャットの回数もぐんと減っているがそれでも彼女達との縁は切れないのではないかな、と一方的に思っている。
他人から見れば薄い繋がりで今にも切れそうかもしれないがこよりのように案外頑丈なのである。

本名も知らない、顔も朧気な彼女達は間違いなく私の財産だ。

吐き気と懊悩

吐き気と戦ってるときは悶悩むことなどない。


ひと目でわかるデブなので食べる量を少しずつ減らして胃袋小さくならないかな、と食事量を変化させていた昨日のことである。
あまりにもお腹が空きすぎて我慢した結果気持ち悪いを通り越して吐き気に変わってしまったのだ。
大概が空腹→我慢→空腹に負けるか空腹→我慢→なんだかお腹が空かなくなったのどっちかに転ぶのだが就寝モードに入っていた私はもう寝るだけだし、と空腹に負けず我慢を続行した。
通常であればそのまま寝落ちするのだが昨日はそうもいかなかった。
途中から凄まじい吐き気に襲われたのである。
気合と根性でリバースせずにすんだが口の中は酸っぱいもので競り上がり粘性高い唾液は止まることを知らない。
あまりにのたうち回るものだから隣で寝ていた夫を半覚醒させるほどだった、申し訳無いことである。
気を紛らわすために日記アプリに現状を実況中継するし足は攣るし踏んだり蹴ったりだ。
本気で仕事を休むことも考えた。そのレベルでしんどかった。
あまりにもやばすぎてその後の記憶がないから値落ちをしたらしく起きたときには吐き気は治まっていた。
寝ながら吐瀉物を撒き散らしていなくて本当に良かった。
当然起きた時間はギリギリで全く寝た気はしない。

後悔先に立たず

買い物や課金など衝動的にお金を使ってしまうことが多々ある。
使う度に後悔は付き纏うけれどお金を使うときにはそれでも一応脳内で計画しながら無理のない範囲で使っているつもりだ。
実際それでなんとかやれてるから問題はなかった、今までは。
忘れきっていた車検や急な現金の入用に今月の給料が入った後の憂鬱さといったらない。
ボーナスもないしがない派遣社員にはバンと当てにできる金の在り処などないのだ。
雇用保険など諸々の金額が飛んでいって今月手に入る給料はいったいいくらなのか、なぜ働いた対価の金額から更に所得税なんて意味不明なものが引かれるのか。泣きたくなるぜちくしょう。
いっそ海外に移住した方が幸せになれるのではないかと思う。
夫とは半分本気で日本がヤバくなったら外国に移住しような、とは常々話している。

目下の問題は新たな金策である。
せっかくの派遣社員なのだからもうひとつやふたつ仕事をはじめたいのだがちょうどいい仕事は田舎にはない。
それより何より衝動買いを止めようか私。
はあ、不労所得が欲しい。

夫はハイスペックボーイ

ボーイという年齢はとうに越しているけれどなんとなく語感がいいからこれで。

 

私の夫はハイスペックである。

顔のスペックは並であるが初対面のとき「この顔好きだな」と一目見て思ったので私の中では上の部類に入っている。

そんな夫はとてもよくできた男である。

私はとてもズボラで毎日掃除も洗濯もしないし料理も休日を除いて週に2,3回すればいい方だ。

そんな私に諦め理解を示してくれる夫はそれだけで得難い。

おまけに掃除も洗濯も料理もしてくれる。最早私と結婚した理由と益はあったのかと問いたくなるレベルだ。

けれどそんな実態職場で言えたものではない。

昼休み中の会話は旦那がいかに家事を手伝ってくれないか、やり方をしらないかといった話で盛り上がる中「いや、私の旦那めちゃくちゃやってくれますけど」なんて言える空気はどこにもない。

とはいえよしをさんの旦那さんはどんな人?と聞かれたらありのまま答えるしかない。

 

「料理を作ってくれて掃除もしてくれます(なんなら私より几帳面で片づけの天才です)」

 

いい旦那さんを持てて幸せだね~と言われ素直に受け入れる。そう、私の夫はとてもいい夫なのだ。

だがそんなハイスペックな夫は稀なのである。

職場の女性陣の話を聞いていると夫の行動に慣れすぎている私には耐えられないことばかり聞かされる。

え?靴下洗濯機に入れないでそのままほったらかし?

え?スーツはクリーニングに出して必要になったら言われる前に用意しておくのが当たり前?

料理も?片付けも?風呂掃除も?全部女任せ?

え?共働きなのに全部家事は女任せ????

共働きしてるのに?????

私の脳内ははてなマークで満たされ、それを普通としているのが職場の女性陣であった。

これは別に女性陣が悪いということではない。

長年の環境や田舎だから男尊女卑の部分が色濃く残っていたりする地域故に仕方のないことかもしれない。

でも話を聞いていると夫を調教教育しましょうや!!という気になる。

靴下ぐらい自分で入れさせようよ、と若輩者ながら思ってしまうのだ。

いいじゃん靴下ぐらいずっと放っておいて。何言われようとも放っておいて夫自身に洗濯機に入れるよう調教教育しようよ。

そう言ってみたことがあったけれど返ってきたのは結局自分が我慢できないし自分でやる方が早いから、というものだった。

その時は奇麗好きは大変なんだなあと思ったがもしかしてこれが世間の普通の見解なのかもしれないと思った、一瞬だけ。

そんな世間の風潮に流される必要なんてない、私は共働きであるなら家事は絶対折半派だからだ。不公平を許すな。

私が専業主婦で好きなものなんでも買ってもらえてるならそりゃあ心を込めて家事をやりますとも。やらせて頂きますとも。

けれど収入面では夫一人きりに頼るわけにもいかないので自分の遊ぶお金ぐらい自分で捻出するわよ、と働いている。

もし家事全部やってほしかったらその分の対価はくれよ、と常々夫に言っている。

 

家事をさせたいなら専業にさせろ(遊ぶ金もくれ)。

 

散々言われつくされてきたであろうが共働きが主流となった現代で家事折半をしない理由が分からない。

向き不向き?やってればそのうちどうにかなる。料理ができないならせめて洗い物と風呂掃除は最低限でもできる男性で満たされるか仕事で疲れて帰ってきた妻が面倒臭いと家事をやらないことに対して文句を言わない広い心を持ってほしい。

その全てを満たす夫と結婚出来て運使い切ったな、と昼休みが来るたびに思い、心の中で誇らしくしている。

私の夫はハイスペックである。