猫と着物と時々ハンドメイド

ハンドメイドと猫と着物が好きな派遣社員。ライター業はじめました。

夫はハイスペックボーイ

ボーイという年齢はとうに越しているけれどなんとなく語感がいいからこれで。

 

私の夫はハイスペックである。

顔のスペックは並であるが初対面のとき「この顔好きだな」と一目見て思ったので私の中では上の部類に入っている。

そんな夫はとてもよくできた男である。

私はとてもズボラで毎日掃除も洗濯もしないし料理も休日を除いて週に2,3回すればいい方だ。

そんな私に諦め理解を示してくれる夫はそれだけで得難い。

おまけに掃除も洗濯も料理もしてくれる。最早私と結婚した理由と益はあったのかと問いたくなるレベルだ。

けれどそんな実態職場で言えたものではない。

昼休み中の会話は旦那がいかに家事を手伝ってくれないか、やり方をしらないかといった話で盛り上がる中「いや、私の旦那めちゃくちゃやってくれますけど」なんて言える空気はどこにもない。

とはいえよしをさんの旦那さんはどんな人?と聞かれたらありのまま答えるしかない。

 

「料理を作ってくれて掃除もしてくれます(なんなら私より几帳面で片づけの天才です)」

 

いい旦那さんを持てて幸せだね~と言われ素直に受け入れる。そう、私の夫はとてもいい夫なのだ。

だがそんなハイスペックな夫は稀なのである。

職場の女性陣の話を聞いていると夫の行動に慣れすぎている私には耐えられないことばかり聞かされる。

え?靴下洗濯機に入れないでそのままほったらかし?

え?スーツはクリーニングに出して必要になったら言われる前に用意しておくのが当たり前?

料理も?片付けも?風呂掃除も?全部女任せ?

え?共働きなのに全部家事は女任せ????

共働きしてるのに?????

私の脳内ははてなマークで満たされ、それを普通としているのが職場の女性陣であった。

これは別に女性陣が悪いということではない。

長年の環境や田舎だから男尊女卑の部分が色濃く残っていたりする地域故に仕方のないことかもしれない。

でも話を聞いていると夫を調教教育しましょうや!!という気になる。

靴下ぐらい自分で入れさせようよ、と若輩者ながら思ってしまうのだ。

いいじゃん靴下ぐらいずっと放っておいて。何言われようとも放っておいて夫自身に洗濯機に入れるよう調教教育しようよ。

そう言ってみたことがあったけれど返ってきたのは結局自分が我慢できないし自分でやる方が早いから、というものだった。

その時は奇麗好きは大変なんだなあと思ったがもしかしてこれが世間の普通の見解なのかもしれないと思った、一瞬だけ。

そんな世間の風潮に流される必要なんてない、私は共働きであるなら家事は絶対折半派だからだ。不公平を許すな。

私が専業主婦で好きなものなんでも買ってもらえてるならそりゃあ心を込めて家事をやりますとも。やらせて頂きますとも。

けれど収入面では夫一人きりに頼るわけにもいかないので自分の遊ぶお金ぐらい自分で捻出するわよ、と働いている。

もし家事全部やってほしかったらその分の対価はくれよ、と常々夫に言っている。

 

家事をさせたいなら専業にさせろ(遊ぶ金もくれ)。

 

散々言われつくされてきたであろうが共働きが主流となった現代で家事折半をしない理由が分からない。

向き不向き?やってればそのうちどうにかなる。料理ができないならせめて洗い物と風呂掃除は最低限でもできる男性で満たされるか仕事で疲れて帰ってきた妻が面倒臭いと家事をやらないことに対して文句を言わない広い心を持ってほしい。

その全てを満たす夫と結婚出来て運使い切ったな、と昼休みが来るたびに思い、心の中で誇らしくしている。

私の夫はハイスペックである。